肩こりの原因は実は深い
今日来られた患者さんですが、60代の女性です。
ハッキリした原因は判らないけど首や肩が異常に凝っていて自分でも何をしたか記憶にないけど、、とおっしゃいます。
詳しく話を聞いていくと、数週間前に白内障の手術をされて片側だけのため左右の視力の差が生まれた事で目が疲れやすくなったと。
お仕事はパソコンを使う仕事で一日中集中して画面を見てるのでとても疲れるとの事。
じゃあ、それが原因かも知れないですねと言って体を見ていきます。
確かに目の疲労から首の強烈なコリがあります。
しかし、肩は右側だけが強烈に凝ると。
何かおかしいなぁと思いながら
とりあえず先に目の疲労からくる首のコリを除去しました。
首が軽くなり視野が明るくなりましたが、肩の凝りは変わらず。
やはりこれは目だけが原因じゃないと思い
全身をチェックしていくと大腸と肝臓に問題がありました。
そこからのお腹の張りができて身体のバランスが崩れ強烈な肩こりがでてました。
エネルギー調整で内臓の状態を改善させるとすぐにお腹も緩み、肩もフニャフニャになりその方も肩に乗っかってるのが取れたー!!凄い軽い!と喜ばれました。
ここまですぐに結果が出る場合は、内臓の「病気」ではなく、「過労」です。
またまたそれを伝えて話を聞くと2週間前に風邪を引いて、咳止めや、抗生剤や、色んな薬を飲まされていたそうです。
原因はそれですねと・・・
抗生剤を10日も飲んだら腸がやられます。
腸内細菌が死んでしまいますので。
結果腸が弱ると肝臓にも負担が来ますし、薬の解毒作用を肝臓がするので肝臓も疲れます。
肝臓が弱ると体は右に傾き右肩が痛くなります。
なので、原因は薬の服用による内臓の機能低下からくる体の歪みによる肩こりでした。
今回の肩こりは少々複雑ですが、症状は本当に様々な因果が絡み合っています。
肩こりの直接の原因は体のゆがみでした
さらにそのゆがみの原因「間接的原因」は内臓の機能低下でした
さらにその内臓の機能低下の原因「根本原因」は薬の副作用でした
こんな事も珍しくはありませんが、たまたま不摂生をしてたり、もともと内臓の弱い方は抗生剤などの服用だけでかなり調子が悪くなります。
後は、最近の気候の変化への対応も内臓や神経系統のストレスにはなっていたのでしょう。
改めて患者さんの話を良く効いて様々な角度から俯瞰して考えるのが大切だと実感します。
こうやって仮説、推測をたてて実際の現場では施術が行われます。
たまたま患者さんが自分の体の事を伝えるのが得意な人は良いのですが、なかなか初めは緊張してちゃんと伝えられないものです。
落ち着いて丁寧に聞いていく事が本当に大切です。
実際教科書通りの疾患などは少ないものです。
患者さんに育ててもらってるおかげで色んな経験値ができます。